脳の敏感期
生後6~8月の子は、アメリカの赤ちゃんも、日本の赤ちゃんも「R」と「L」の音を聞き分けているが
生後10~12か月の子は アメリカの赤ちゃんは聞き分けていますが、日本の赤ちゃんは聞き分けられていない。
あかちゃんは生後6か月までは、あらゆる言語の音韻も理解することができるそうです。
こんにちは、子育てKitchenのゆみです。
親子の関係に関わる脳の話を本で読んでいて、ヒトの身体ってすごいと思ったし、同時に大切な時期だと再認識したので、
久しぶりにブログを書きたくなりました。
たった数ヶ月の間に、赤ちゃんの脳で起きていることは何だと思いますか?
ヒトの脳にある聴覚野シナプスは、不要なものは刈り込まれるようにできています。
刈り込み時期のピークは生後7~8か月。
日本語は五母音(a i u e o)だけなので、「R」と「L」を区別する必要がないから、シナプスが刈り込まれてしまったのです。
なんだかとてももったいない気がしたのですが、
刈り込まないともしゃもしゃになり、こんがらがってうまく働かなくなるそうです。
胎内にいるときから、周囲で話されている音の波を聞き分けていることもわかっているそうです。
ドイツのWurzburg大学Kathleen Wermke博士の研究によると、生まれて数日のドイツ人(ドイツ語を話す家庭)とフランス人(フランス語を話す家庭)の赤ちゃんの泣き声を解析したら、ドイツ人あかちゃんは下がり調子、フランス人赤ちゃんは上がり調子だったとのこと。
それぞれの言語の特徴アクセントを身につけて生まれるんですね。
それを聞いて、心当たりがありました。
26年前の夏、長女を出産し病院から実家に直行したときのこと、
抱いていた子どもを布団の上に寝かして、
荷物を片付けようとその場を離れた瞬間、娘に話しかけられた気がしたんです。
音にすると「ん」のような音にならない音なんだけど、そこには日本語の抑揚リズムがありました。
振り返ったら、彼女の眼は私の姿を追っていて一生懸命話しかけているようでした。
まさか日本語で話しかけられると思っていなかったので、生まれたばかりなのにすごい!!!と感動したのを覚えています。
胎内でたくさん聞いていた声と、そうでない声を聞き分けられることもわかっています。
胎教にいいから、音楽をきかせるとか、たくさん話しかけたほうがいいと言われている理由が分かった気がしました。
大人が意図していなくても、あかちゃんは胎内でも胎外でも、すごい勢いで、
生きやすいように変化成長してしていくんですね。
一方、親の言動で、子どもの脳が部分的に委縮する怖い話もあったので、それは次に書こうと思います。