子どもは泣くものじゃない?!
子育てKitchenを始めてから6年目。やりながら、親御さんがこの2~3年で大きく変化していることを感じています。
以前は、どの世代の子育てにもある、
これでいいのかな?という「不安」でした。
ところが、この2~3年は、
周囲からどう見られているかの「不安」を抱えている人が増加していると感じます。
子どもが泣いたら「虐待」をしていると思われるかも。
子どもが小食。虐待と思われないかな?
虐待のニュースは、世の中に「虐待されている子どもを守る」意味で周知は必要です。でも過剰に取り上げることで、まじめな親御さんほど、自分がどう見られるか意識がいってしまっているように感じます。
先日朝9時台に電車に乗ったときのこと、静かにしてもらうために、電車に乗ったとたん、まだ子どもが要求もしていなかったのに、そのママはお菓子を手渡しました。お菓子の袋が空になると、わざと大声を出し、それを見て慌てて次のお菓子を渡す・・・。たった7分間の距離でしたが、ママは翻弄していました。泣いたり叫べば次のお菓子やおもちゃさっと出てくるのが習慣づいているのでしょう。それが、結果子どもは空腹を知らず偏食を促し、
お菓子でなくスマホを長時間渡すなら、学力低下と言われる活字離れを起こしていることに繋がってしまう。
動画は特に、考えなくても入ってくるし、子どももおとなしくなるからつい見せてしまいますが、
脳が考える必要を感じなくなり、退化するとも聞くので、上手に使いたいですね。
ある幼稚園の保護者の集まりで、親子での移動中にはお菓子は持ち歩かないし、子どもにスマホを渡さないというママに
「どうやってそれで子どもを静かにさせているの?」という質問が集中したとか。それだけ対策に苦労している人が多いのでしょう。
子どもを育てるということは、
およそ20年をかけて、子どもが次の世代を育てられるような、行動力や判断力をつけること。
親は先を見通して、あらゆる体験をできる環境作りをするわけですが・・・
現在は、その環境を作る前に、
親は自分が「虐待」をしていると思われないかと不安を感じ
白い目で見られないように、外で泣かせないように欲しがるものをすべて与え
子どもは、泣けば欲しいものが手に入ることを体験で知っている
これって、子育ては苦しいものにしか見えません。
昔から、子どもは親の意思と関係なく泣くのが当たり前だったはず。
思い通りにならずに泣きわめいても、親子バトルをして子ども達が成長するのを、周囲は見守っていました。
でも、近年それを嫌悪感丸出しで見る大人が増えているのも事実。
あなたも、子どもの時には泣いていたはずよね???と思うけど、自分の過去は考えられないのでしょうね・・・そういう人が増えているのはとても残念です。
そういう目が、声が、社会的な子育て環境の不安を増やしていることに気づいてほしい。
楽しい時期に、親が子に、「生きる力」が育てられる子育てに早くシフトしてほしいと思います。
だから私は、台所育児を推奨してきました。
続く