「前情報」が知的好奇心を広げる
子育てKitchenグループの親子料理教室に参加した理由 主な4つ
①子どもに料理体験をさせたい
②ママが料理はあまり得意じゃないから、親子で学びたくて参加
③親が学びたいが、ここなら子どもが一緒に参加できるから
④自分で教えたいが不安、方法がわからない
①の目的で参加して、ママの感想に時々あるのが
「他の子みたいにもっとやってほしかったのに、思ったよりやらなかったのが残念」
これ、やらなかった理由がいくつか考えられます。
①やりたい気分じゃなかった
②他に興味関心をひかれるものがあって、気持ちがそっちに向いていた
③料理している様子を見たことがなく、初めて見るので、やろうとしていることが理解できなかった。
そう話された親御さんの話をよくよく聞いてみると、③のケースが多い。
いきなり連れてこられて、突然「今からこれやって」と言われたら、頭に???マークが浮かびませんか?
何をどうやって?なんのために?
大人だって戸惑います。
『前情報』がとても大切なのです。
幼稚園・保育園・小学校では、とても前情報を大切にしています。
例えば、園のイベントで子どもがカレーを作るなら、それに関する
①絵本を読む
内容は、カレーを作るお話だったり、材料や食べる話だったり、いろいろですが、
それをきっかけに想像したり、みんなが知っていることを聞き出したりします。
「おうちのカレーの中身はなにが入っている?」
「カレーに入っているニンジンやジャガイモ大きさは?大きい?小さい?」
「どんな大きさのお鍋で作っている?」「どんな匂い?」とか、
各家庭でいろいろ違うことにも興味関心を広げていきます。
②イメージできたら工程を考えます。誰が何をするのか、役割分担をします。
これらをしながら気持ちを高めていきます。
この過程の中で、実際に野菜を育てる園もあります。
・成長変化を知り、食べられるまでに手と時間がかかることを知ります。
虫に食べられてしまうこともありますが、食べられないようにする方法を考えたり、きれいに育った野菜は手がかかっていることを知ります。
知的好奇心を育て、ワクワクを広げているのです。
小学生は、このプロセスに調べ学習を組み入れます。
家庭でここまでするのは難しいかもしれませんが、料理をする姿を見せることはできます。
「いつもママがやっているお料理を、今日は○○ちゃんがやって、ママに食べさせてくれる?」
調理を見ている子なら、ママがどんな道具を使ってどんなふうに料理をしているか、
食卓で食べるところまでのイメージがわき、いつもはやらせてもらえない調理ができる嬉しさもあり、積極的に参加します。
ところが、見たことがない子は、調理をしているイメージがわきません。
調理することが、いつも食べている食事に繋がっていることを知らず、ただ目の前に物が出てきただけなので、なにをどうやるかもイメージがなく、関心が低いところからのスタートです。だから、少しやって終わってしまう子もいます。
し・か・し!
2回目に参加したときには、やることのイメージがあるので、始めから積極的に参加する子がほとんどです。
自分で作ったものを、家族や一緒にいる人が「おいしい」と言って食べてくれるのは、とても嬉しいことです。
「前情報」を少し意識してみてください。
きっと、取り組み方がかわります。